観光列車「かんぱち・いちろく」

列車のリノベーション。初挑戦のプロジェクト。
建物の設計とは勝手の異なる、数々の制約と機械設計のようなディテール。

"沿線の風土や気候・文化などの魅力を、五感で感じられる車両"
そんな漠然としたイメージを形にすべく、車両の隅々に熱量をぶつける。

沿線の景色を贅沢に切り取る開口と、それらを独り占めできる座席空間。
長旅の疲労を和らげる柔らかな絨毯と、体を包み込むソファ。
ついつい長居したくなる、一枚杉のカウンターを使用したラウンジ。
そして、車両全体に散りばめられたアート作品の数々。

片道約5時間の列車の旅が、あっという間で、忘れられないひと時となる。
かんぱち・いちろくは、唯一無二の旅の脇役。

BEFORE

AFTER